みんな幸せになっていいんだぜ

どこもかしこもしんどい世の中。 でも、ちょっと斜めに見てみたら、ちょっとなんか楽しくなるかも。 みんな、幸せになっちゃいなよ!なブログです。

045・支配と服従の仕組み ~尼崎事件のことを思い出してほしい~

皆さんは、尼崎事件を覚えているだろうか。
複数の家族が乗っ取られ、崩壊させられていったという、あの凄惨な連続殺人事件。



事件の内容があまりにも衝撃的であるため、
その異常性の方につい目がいってしまいがちであるが、
支配の手口という観点から見ると、
カルトな集団、ブラックな企業、嫌な(偽の)友人・恋人関係などなど、
日常にありふれたものとも共通するものが多くある。



この事件は、特定の家族を対象として、限られたコミュニティ内で起きた事件として捉えることもできる。

しかし、支配・服従の仕組みそのものとしては、
いかなる対象、いかなるコミュニティでも通用するものなのである。




尼崎事件も、決して他人事ではないのです。
装いを変えた支配の構造が、あなたを取り込み、脅かしてくる危険は常にすぐそこにあるのです。
(もしかすると、気づかぬうちに渦中にいるかもしれません。それぐらいありふれているのです。)


支配や服従の仕組みについて考えておきませんか。



ということで、
尼崎事件にみられる、
支配のための手口を紹介していきます。

●被害者同士で言い争い・暴行をさせる

→本来、協力すべき者同士の仲を分断させ、怒りの矛先が主犯に及ばないようにすることが目的。
→あくまで内輪揉めという体にすることで、主犯自身には責任はない、ということにしておきたいのだと思われる。
(対策)
逆にいうと、仲間同士で協力されると、主犯のやっていることの非道さが指摘され、支配は不可能となる。仲間同士で争ってる場合じゃないよ。

●被害者たちに、犯罪行為をさせる

→主犯の指示により、犯罪行為を強要される。指示に従わない場合、何らかの圧力受けることとなろうが、犯罪行為をしてしまうと、主犯に弱味を握られることになり、ますます支配が強化される。
→被害者の倫理観が崩れ、被害者にとっての精神的ダメージは少なくないはずである。
(対策)
従うor従わないの2項で考えるのでなく、ユーモアや機転により第3の道に逃げるなど、うまく切り抜けることがベターか。でも、関わらないために猛ダッシュが一番だろうな…。

●主犯の機嫌をとらせる

→被害者の言動が、主犯の気にさわった場合、被害者はコミュニティ内で制裁を受ける。その制裁は、見せしめ的な意味もあると思われる。
→ただし、主犯が気にさわるか否かというのは、単なる気分的なものであり、また、難癖・言いがかりの面が大いにあるから、被害者らは常にビクビクしながら、主犯の顔色を窺うことになる。
(対策)
見せしめが常態化すれば、そのコミュニティの異常性が加速するであろう。「制裁」などと謳った不当な理由による暴力行為(特に、集団で個人を囲いこむもの)は、早期の段階で見逃さず、外部に異常性を訴えることが重要だろう。


●酷い扱いをしたあとに、優しくする

→DVの方法。被害者が、加害者の元から逃げられないようにするため。
→恐ろしかったり優しかったりと、加害者の気分が読めない被害者は、精神的に不安になり、場合によっては加害者に依存してしまう可能性もある。支配の強化になってしまう。
(対策)
本当に優しい人は、いつも優しい。厳しい時はあっても、優しさに裏付けされた厳しさである。
理不尽なことをしてきたり、試し行為をしてきたり、不安にさせてくる人は、おかしい。
逃げるに限る。

●睡眠時間を奪い疲弊させ、判断力を落とさせる

→この事件では、ある家族にいちゃもんをつけては、家族会議なるものを深夜に及んでまで強制させたそうである。
→睡眠不足になれば、誰しも通常の思考が困難になる。さらに、暴力という恐怖の中、無意味なことを長時間させられれば、疲労は大きく、より判断力は落ちる。そういったことが繰り返されれば、マインドコントロールされやすくなり、理不尽な支配に服従しやすくなってしまうだろう。
→これについては、形を変えて、ブラックな企業ではあるあるなのではないだろうか。下らない理由で睡眠時間を奪ってくる(偽の)友人・恋人もあるかもしれませんね。
(対策)
リフレッシュして通常の思考を取り戻しましょう。


●本来有しているはずの権利を奪う

→私たちは、自由に移動し、好きなところに住み、自由にご飯を食べ、好きな服を着て、自分のことは自分で決めることができます。しかし、この事件の被害者たちは、監禁され、監視され、衣食もかなり酷く制限されていたようである。
→例えば、食事抜きの日があることを知った被害者は、食事を与えてくれていることに対して加害者に感謝のようなことを思うかもしれないが、それは酷い洗脳である。本来は、被害者は自分で自由に食事をとる権利があるのだから。
(対策)
この状況は、支配の体制が既に固まってきており、被害者への洗脳も進んでいるため、ここから対策というのもなかなか難しい。しかし、「常識」とされるものを疑い、小さな違和感を見逃さない、そういう日頃からの心掛けを大切にしていれば、洗脳から抜け出すこともできるでしょう。